インナーマッスルのトレーニング~深層筋を鍛える方法

インナーマッスルの働き

 

人間の体の動きというのは、非常に複雑なものです。例えば、その場にしゃがんで物を拾う、といった何気ない動作一つの中にも、手足の関節を微妙に回転させたりする動作を同調させて、柔らかく効率的に行っているのです。

 

もしも、人間の腕にヒジを曲げる筋肉とヒジを伸ばす筋肉の二つだけしかなかったら、恐らく直線的な動きしか出来ないでしょう。複雑な動作をスムーズに行うためには、ヒジを曲げる、ヒジを伸ばすというようなメインの動作と同時に、手首や上腕などをひねったりする補助的な動きが必要になってきます。

 

身体の中で、この補助的な動作の部分を担っているのが、インナーマッスルなのです。つまり、インナーマッスルは体をひねったり手足を回転させたりして動作の微調整を行う時に、非常に重要な働きをしているのです。

 

人間の体は柔らかく効率的に動くように出来ています。そのように動けるのは、人間の関節が機械のように完全に固定されていない構造をしているからです。人間の関節は、軟骨や腱などの柔らかい組織で連結されていて、骨と骨の位置が調節できるようになっているのです。

 

スムーズな動きを行なうためには、その動きに合わせて関節の位置を最適な位置に保つ必要があります。インナーマッスルは、このようなときに関節の位置を調節する働きも持っているのです。