インナーマッスルのトレーニング~深層筋を鍛える方法

筋肉について

 

そもそも、筋肉とはどういうものなのでしょうか。まず、最初に知っておくべきことは、筋肉というのは縮むことによって力を生み出すものであるということです。筋肉は、直接的にものを動かすことはできず、ただ二点間の距離を近くすることによってのみ機能しているのです。

 

例えば、人間がヒジを曲げる時に働くのは、上腕ニ頭筋という筋肉です。この筋肉が肩とヒジから先との距離を縮めることによってヒジが曲がるのです。逆に、ヒジを伸ばす時には、上腕ニ頭筋の裏側にある上腕三頭筋という筋肉が縮みます。腕を思いっきり強く伸ばした状態で腕の裏側に触ってみると、その上腕三頭筋の部分に力が入っているのが分かるはずです。

 

このように、筋肉は縮む事によって体を動かしています。このことをしっかり理解していれば、どの動作でどんな筋肉が働いているのかということがイメージしやすくなるはずです。
また、筋肉には負荷を与えると、だんだん強くなるという性質があります。この性質を利用すれば、筋肉を強くすることができるのです。毎日腕立て伏せをやっていると限界までの回数が増えたり、毎日階段を使うようにしていると脚が疲れにくくなったりするという経験は誰にでもあると思います。これが筋肉を鍛えるということです。

 

ただし、効果的に筋肉を強くするためには、無理をしない程度のちょうど良い運動量であることや、栄養や休養をしっかりとることも大切なことになります。